コミュニケーションの基礎を学ぶ
看護師にとって大切な役割となっているのが、コミュニケーションの架け橋となることです。医師や薬剤師などの医療スタッフと患者の間で橋渡しをするのは看護師にしかできない仕事であり、どちらの立場とも円滑なコミュニケーションが取れるのは必須となります。そのために、コミュニケーションの基礎を学んで現場で実践できるレベルにまで引き上げておくことは欠かせません。
基礎として、何より押さえておきたいのは第一印象の与える影響の大きさであり、持たれてしまった印象は簡単には変えられないという理解をしておくのが重要です。毎日会っている人であってもイメージをがらりと変えることが難しいだけに、たまに会うだけの人の場合にはもはや第一印象からイメージを変えられないといっても過言ではありません。
たまにしか顔を合わせない外来患者の対応をする場合、最初に与えた印象を引きずられてしまうことはよくあり、それがコミュニケーションをいい方向にも悪い方向にも動かします。同僚や医師、薬剤師などの場合には後々まで第一印象が影響を与えることになるでしょう。少しでも印象をよくする努力を行うのが大切であり、ときには自分を演じる演技力も大切になります。
特に頻繁には顔を合わせないという相手の場合には、そのときだけの演技をするというのも悪い考え方ではありません。演技力もコミュニケーションを円滑にするために重要なものであり、最初に与えるいいイメージを維持していく演技力も身につけるようにするのが賢明です。